「ケアハウスふくぎ苑」は、沖縄県うるま市石川にある混合型ケアハウスです。自立した方から要介護5の方まで、幅広い入居者が安心して生活できるよう、栄養士が考案した3食の食事や24時間体制のスタッフによるサポートを提供しています。また、理美容師の訪問、市内病院への無料送迎、買い物代行など、日常生活を支えるサービスも充実しています。施設見学や体験宿泊も可能で、入居を検討されている方が施設の雰囲気を実際に感じられる機会も設けています。
「利用者と共に、笑顔でつながる施設」
ー介護課長の平良 美佐子さんにお話しを伺いました。
ー社会福祉法人ふくぎ会をスタートされた経緯、またこれまでの歩みについてお聞かせください。
平良さんー ふくぎ苑は、平成14年に前理事長がうるま市に、県内では3棟目で建てた施設になります。ケアハウスは、その当時、全国では10万人に1つあったんですけども、県内では60万人に1つしかないっていうところから、前理事長がぜひケアハウスを沖縄県にという想いで建てられました。また、最初は介護のない高齢者が生活に不安があっても老人ホームに入れない、そういった方を受け入れできる施設にしたいという想いも設立の経緯としてはあります。最初は介護のない方が入所してたんですけども、その方たちが高齢化して 介護が必要になった時、平成22年に特定施設を合わせて事業をスタートしてます。その頃からは、介護5まで、または看取りの方、最後までお世話できるような施設に今はなっています。
ー地域との関わりや、交流について教えてください。
平良さんー オープン当初からですね、旭区自治会の青年会のエイサー団体の方に、毎年来ていただいて、 入居者やご近所さんにも来ていただいて、エイサーで皆さんに楽しんでもらってます。敬老会や、うちの入居者の生年祝いもですね、旭区自治会の公民館でお祝いがあったら案内があったりとか、職員と一緒に参加させてもらったりしています。
また、出勤する道の方ですね。草刈り作業など自治体と一緒に協力してやっています。
ーご利用者様やその家族から寄せられた喜びの声があれば紹介してください。
平良さんー うちは、全室個室になっていて、 家と変わらないようなプライベート空間。居室には キッチンや、ユニットバスだったり、お家のような雰囲気でいますので、出入りも自由ですし、外出、外泊も自由です。家族の方もコロナの時なども、コロナの時は面会禁止の中でも、看取りの方は お部屋に自由に入れて、最後の最後まで職員と家族で見守りやお世話をさせていただいて、家族さんからはもうとてもここでよかったな、最後は、お家と変わらないように過ごせたっていうことで、感謝のお言葉もたくさんいただきました。
ー介護業界未経験の方も働ける環境や、職場での研修制度やキャリアアップのサポート体制について教えてください。
平良さんー 介護の方にぜひ興味を持ってもらいたいと言う想いから、 どんな方でも採用します。やる気があれば、人のお世話なので、特に資格は関係なくその人のお世話したいっていう気持ちがあれば採用してます。うちのいいところは、採用して、結構長く今も働いてらっしゃるんですけども、その中で資格の方も取りたいっていうご希望があり、 無資格だった方も皆さんここで資格を取って、またはケアマネの資格取った方が別の方で今活躍して、その方からまたご紹介いただいたりっていう、そういう交流もあったりで、また、無資格だった人が、「どうやって資格を取ったよ」「どこが良かったよ」「どういう風にやったら行きやすかったよ」っていう風に教えてもらって、先輩後輩でそういった環境作りをやってるところです。
ーこれからの目標や新たに計画していることがあれば教えてください。
平良さんー 目標としましては、うちは地域の方にとても密着したいので、 地域に頼りにされる施設を目指してます。今年もですね、4月3日の津波の時も、こちらの方は海抜45メーターぐらいはあるので、どちらかというと避難はしないんですけども、 自治体の方にお声掛けさせてもらって、自治体の避難されてる方とか、身体障害者の方とか、高齢者または新生児がいる家族さんだとかですね、リフト車でお迎えに行って施設の方に避難したっていうところもありますので、ぜひ子供たちの子供食堂へのフードドライブの参加だとか、あと地域交流だとかですね、そういったものに参加して、いざという時でも地域の方と協力し合える施設を目指しています。
ーふくぎ苑の一番の魅力はなんですか?
平良さんー ふくぎ苑の魅力としましては、無資格の方でも長く働いていただいております。その中で、女性が働きやすい職場を目指しています。
その理由としては、私の方が子供を授かるのに長い時間がかかったので、ぜひ女性職員のですね、そういった恩返しをしたいっていうところで、職員さん、子育て中、出産前、結婚したばっかりの職員にもですね、ぜひこういうのも遠慮なく相談してねっていうところで、たくさんの職員が出産や子育てをして今も頑張っています。こうできるのは、休んだ職員が復帰してきて、また次の職員をサポートするっていうのが今も続いているからだと思ってます。女性職員がお互い助け合ってっていうところで、今後も繋げていきたいっていうのがあります。
ースタッフインタビュー
ーこの職業についたきっかけはなんですか?
杉本さんー 以前病院の方で介護の仕事をしておりまして、身近で看護師さんのお仕事を見ていて、自分自身も看護師になりたいなと思うようになりました。
ー働く上でのやりがいや、感動したエピソードがあれば教えてください。
杉本さんー やりがいはやっぱりこちらは生活の場なので、入居者様が いつも普段通り生活をされていて、いつもより例えば食事量が少ないなとか、元気がないなと思ったら、こう、早めにそれを気づいてご家族に伝えて、病院受診してもらったり、 お薬とか処方してもらって、また元の日常の入居者様の様子に戻るように支えていることがやりがいです。
ー職員同士のコミュニケーションやチームワーク、雰囲気について教えてください。
杉本さんー ここはすごくアットホームな感じで、あの雰囲気もいいですし、職員同士話しやすい環境だなと思います。
ー入居者の方と接する上で大切にしていることを教えてください。
杉本さんー 入居者の方、皆さん高齢者の方なので、ゆっくり話しかけやすいような雰囲気を作るように心がけていて、 お話をするときもゆっくりお話するように心がけています。
ー施設の魅力を教えてください。
杉本さんー 先ほども言ったんですけど、アットホームで、すごく お年寄りの方の生活の場としてとても魅力的なところだと思います。
ースタッフインタビュー
ーこの職業についたきっかけはなんですか?
千草さんー 前職は20代の方を中心とした身体障がい者の訪問ヘルパーをしてたんですけども、高齢者の介護にもちょっと興味があったのでこちらに来ました。
ー働く上でのやりがいや、感動したエピソードがあれば教えてください。
千草さんー やりがいとしては、やっぱ入居者さんにあの、ありがとうねって言われることと、また 帰る時に明日も来てねとか言われたらやっぱやっててよかったなって思います。
ー職員同士のコミュニケーションやチームワーク、雰囲気について教えてください。
千草さんー みんな職種が違っていても仲良くアットホームな雰囲気でとても働きやすいです。
ー入居者の方と接する上で大切にしていることを教えてください。
千草さんー 日々、毎日表情を見る。言葉を発せない方もいるので、表情を見て、今日体調がどうなのかとか、 期限がどうなのかって見るようにしています。
ー施設の魅力を教えてください。
千草さんー こちらは完全個室でプライバシーも守られていて、 また夫婦部屋があって、あの夫婦どちらかが介護必要になっても私たちの介護を受けながら負担なく 一緒に最後まで入れるっていうところが魅力だと思います。
ー最後に
ふくぎ苑は、入居者にとって第二の家となる場所です。全室個室の快適な空間や家庭的な雰囲気、そしてスタッフの温かいサポートにより、誰もが安心して過ごせる環境なのだと感じました。また、地域との深い絆を築き、地元のイベントや災害時の協力体制を通じて、地域全体に寄り添った活動を行っています。
スタッフ一人ひとりが「人を大切にしたい」という想いを持っており、入居者やそのご家族との信頼関係を築いていると感じました。その温かい取り組みが、利用者だけでなく地域社会全体にとって大きな安心と支えとなっているのだなと思いました。
ふくぎ苑はこれからも、入居者が自分らしい暮らしを続けられるように支え、地域に愛される存在であり続けると思います。
施設見学や体験宿泊も可能ですので、ぜひその魅力を直接感じてほしいと思います。